
韓国の交通カード「T-money」がiPhoneのAppleウォレットに対応し、スマホひとつで地下鉄やバスにタッチで乗れるようになりました。ただ、いざ使おうとすると多くの日本の旅行者が「ある壁」にぶつかります。この記事では、その壁の正体と、アプリ経由で回避する登録方法、さらにApple Payでのチャージ手順(ドル建て請求の注意点つき)までを、実際の画面6ステップで解説します(2026年6月時点)。
なぜ?iPhoneのT-moneyが登録できない問題#
iPhoneのウォレットアプリから直接T-moneyを追加しようとすると、最後にクレジットカードの登録を求められます。ここが問題で、登録できるのが韓国発行の「現代(ヒュンダイ)カード」に限られているのです。日本の旅行者のほとんどはこのカードを持っていないため、「便利な機能なのに使えない…」となってしまいます。
ご安心ください。回避できます。
「モバイルT-money」という公式アプリを先に使えば、韓国発行カードなしでAppleウォレットにT-moneyを追加でき、チャージまでスマホで完結します。物理カードを持ち歩く必要はありません。
登録からチャージまで、実際の画面で6ステップ#
使うのは「モバイルT-money(모바일티머니)」という公式アプリです。ログインや会員登録は不要。下の手順どおりに進めれば、登録もチャージもアプリの中で終わります。
App Storeで「MobileTmoney」または「t-money」と検索し、Tmoney Co., Ltd提供の公式アプリをダウンロードします。

App Storeで「MobileTmoney」を検索(実際の画面)
アプリを起動すると最初の画面が出るので、ログインせず「Foreigner」を選びます。これで外国人向けの利用に進めます(以前は「Browsing」という表記でしたが、アプリの更新で「Foreigner」に変わりました)。

起動後に「Foreigner」を選択(実際の画面)
カードと残高が表示されるトップ画面に進みます。残高は最初0ウォンです。チャージするには「Top-up」をタップします。

トップ画面の「Top-up」(実際の画面)
チャージ金額をウォン(KRW)で入力し、支払い方法に「Apple Pay」を選びます。Apple Payに登録するカードはMastercard・American Expressが対象で、VISA・JCBは使えません。さらに、金額はウォン表示でも、実際の請求は米ドル(USD)建てで処理される点にも注意してください(カードと請求通貨は、下の注意点でくわしく解説します)。

チャージ画面。入力はKRW、支払いはUSD建てで表示される(実際の画面)
支払いが終わると、アプリのカード残高にチャージ分が反映されます。

チャージ完了(実際の画面)
追加したT-moneyカードはAppleウォレットにも表示されます。iPhoneの言語設定に合わせて日本語表示(残高・チャージなど)になり、エクスプレスカード対応なのでロックを解除しなくてもタッチで改札を通れます。

Appleウォレットのカード(日本語UI・エクスプレス対応/実際の画面)
チャージの注意点|対応カードと「ドル建て請求」#
アプリでのチャージは便利ですが、日本の旅行者が知っておきたいポイントが2つあります。
① 請求は「米ドル(USD)建て」になります
チャージ金額はウォンで入力しますが、Apple Payの実際の請求は米ドル建てで表示・決済されます(例:KRW 1,000の入力に対して請求はUSD 0.69と表示、2026年6月時点の一例)。日本発行カードでは USD→JPY の海外決済として処理されるため、為替レートやカードの海外事務手数料がかかる場合があります。レートは変動するので、こだわる方は少額ずつのチャージや現金チャージと使い分けると安心です。
② 対応カードは Mastercard・American Express・UnionPay
アプリ内チャージに使えるのは Mastercard・American Express・UnionPay です。VISA・JCB は対応していません。手持ちのカードを確認しておきましょう。なお、アプリ内に「Apple Pay 5% OFF(Top-up)」のバナーが出ることがありますが、これはUnionPay利用者向けのプロモーションです。UnionPayは日本での普及率が低いため、多くの方はMastercard/American Expressでの利用が現実的です(特典内容・条件は変わることがあるため、最新はアプリでご確認ください)。
現金で済ませたい場合は、駅やコンビニのチャージ機でウォン現金からチャージすることもできます。アプリでの事前チャージと現金チャージ、好みに合わせて使い分けてください。
まとめ:iPhoneひとつで、もっと身軽な韓国旅行へ#
韓国発行カードの壁は、公式アプリを経由するというひと工夫で越えられます。登録からチャージまでスマホで完結し、ドル建て請求と対応カードさえ押さえておけば、改札の前でカードを探す必要はもうありません。
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