韓国の交通カードを用意する際、WOWPASS(ワオパス)をAppleウォレットに追加しようとして、手が止まった方は少なくないのではないでしょうか。現在、iPhoneのウォレットに交通カードとして追加できるのは「T-money」です。一方の「WOWPASS」は、韓国現地の専用機で実物のカードを受け取り、利用するサービスです。この記事では、2つの役割の違いを5つの軸で整理します。あわせて、旅行中の通信手段として、速度制限なしで使えるKT公式のプリペイドeSIMもご紹介します(2026年9月時点)。

交通カードは「iPhoneに直接入れる」か「現地で実物カードを受け取る」かで、準備の手順が変わります。
WOWPASSとT-money、それぞれ何をするカード?#
WOWPASSは、日本円を韓国ウォンに両替してチャージでき、1枚で「お店での支払い」と「交通カード」の役割を兼ねるプリペイドカードです。カードは韓国の駅や繁華街などにある専用機で受け取る仕組みで、韓国の電話番号がなくても登録できます。
専用アプリをスマホに入れておけば、残高やチャージ履歴をいつでも確認・管理可能です。つまり、「現金の両替」から「お店での支払い」までを、1枚にまとめたい方にぴったりなサービスです。
一方、T-moneyは、Appleウォレットに追加して使える韓国の交通カードです。追加したカードはiPhoneの言語設定に連動するため、残高確認やチャージなどが日本語で表示されます。また、エクスプレスカードに対応しているため、スマホの画面ロックを解除することなく、そのまま端末にタッチするだけで改札を通れます。
どちらが優れているということではなく、担う役割が異なります。交通の支払いだけをiPhoneで完結させたいならT-money、両替と加盟店での支払いまで1枚にまとめたいならWOWPASS、という使い分けです。
iPhoneでT-moneyを追加するときにぶつかる壁#
Appleウォレットから直接T-moneyを追加しようとすると、最後にクレジットカードの登録を求められます。しかし、ここで登録できるのは韓国発行の「現代(ヒュンダイ)カード」に限られるため、日本の旅行者の多くはこの画面で止まってしまいます。
この問題を回避するには、先に公式アプリの「モバイルT-money(모바일티머니)」を使います。アプリを起動して「Foreigner(外国人)」を選ぶと、ログインや会員登録をせずに先へ進めるため、韓国発行のカードを持っていなくてもAppleウォレットにT-moneyを追加できます。
登録からチャージまでの実際の画面は、姉妹記事のiPhoneでT-money登録&チャージ完全ガイドで6ステップにまとめています。本記事では手順そのものは繰り返さず、WOWPASSとの使い分けに絞って説明します。

イメージ画像(AI生成)。実際のアプリ画面とは異なります。最新の対応状況は各サービスの公式アプリでご確認ください。
T-moneyとWOWPASSを5つの軸で比べる#
旅行者が迷いやすいポイントを、5つの軸に絞って比べます。
| 比べる軸 | iPhoneのT-money(Appleウォレット) | WOWPASS |
|---|---|---|
| 使い始めるまで | モバイルT-moneyアプリで登録(ログイン・会員登録は不要) | 韓国の駅や繁華街などの専用機で実物カードを受け取る |
| 持ち物 | iPhone 1台(実物カードは不要) | 実物カード+スマホ(アプリで残高を管理) |
| 改札の通り方 | エクスプレスカード対応で、ロック解除なしにタッチ | 受け取った実物カードをタッチ |
| 残高の確認 | Appleウォレットに日本語で表示(残高・チャージ) | 専用アプリで残高・チャージ履歴を確認 |
| チャージ方法 | アプリ内のApple Pay(Mastercard・American Express・UnionPay)/駅・コンビニで現金 | 専用機で日本円を両替してチャージ(交通で使う分は、アプリで交通カード残高へ別途チャージ) |
特に違いが表れるのは、使い始めるまでの手順とチャージ方法です。T-moneyはアプリの操作だけで完結するため、日本にいるうちに事前準備を終えられます。
一方、WOWPASSは現地で専用機まで足を運ぶ必要がありますが、専用機は全国のホテルや地下鉄駅、コンビニなどに計446台設置されており(2026年9月時点・WOWPASS公式)、日本円の現金をそのまま現地でウォンに替えて使えます。
なお、WOWPASSの交通カード残高は、決済用の残高とは別枠です。改札で使う前に、あらかじめアプリで交通カード残高の確認とチャージを行っておきましょう(2026年9月時点・WOWPASS公式)。
必要な持ち物にも違いがあります。iPhoneに入れたT-moneyなら、財布からカードを取り出さずに改札を通れます。WOWPASSは実物のカードなので、滞在中は紛失しないように持ち歩く必要があります。
VISA・JCBしか持っていない場合はどうする?#
モバイルT-moneyアプリからのチャージに使えるクレジットカードは、Mastercard・American Express・UnionPayです。VISA・JCBは現時点では対応していないため、手持ちのカードのブランドは日本にいるうちに確認しておくと安心です。
もう一つ押さえておきたいのが、請求時の通貨です。チャージ金額はウォンで入力しますが、実際の請求は米ドル建てで処理されます(例:KRW 1,000の入力に対して請求はUSD 0.69、2026年6月時点の一例)。日本発行のカードではUSDからJPYへの海外決済となるため、為替レートやカードの海外事務手数料に左右されます。
手数料そのものを抑えたい方は、韓国旅行の決済は手数料で選ぶ|カード選びとeSIMの準備もあわせてどうぞ。
対応ブランドのカードがなくても、駅やコンビニのチャージ機でウォンの現金からチャージできます。日本円の現金を中心に予算を組む旅なら、専用機で両替してチャージできるWOWPASSのほうが、手間を抑えられます。

交通費の支払い方法は、持っているカードのブランドから逆算すると決めやすくなります。
よくある質問#
2つを併用してもいい?#
併用できます。残高はカードごとに分かれているため、交通にはAppleウォレットのT-money、お店での支払いにはWOWPASS、という使い分けもできます。
韓国の電話番号がなくても使える?#
どちらも韓国の電話番号がなくても使い始められます。モバイルT-moneyはログインや会員登録が不要で、WOWPASSも韓国の電話番号なしで登録できます。
実物のカードは結局必要?#
交通のためだけなら不要です。AppleウォレットのT-moneyはエクスプレスカードに対応しているので、iPhoneをかざすだけで改札を通れます。
まとめ:交通はiPhone、両替まで含めるならWOWPASS#
iPhoneで交通カードだけを準備したいなら、モバイルT-moneyアプリを経由してAppleウォレットにT-moneyを入れるのが最も手早い方法です。両替と加盟店での支払いまで1枚にまとめたい方や、チャージに使えるブランドのカードを持っていない方には、WOWPASSのほうが向いています。
渡韓前にアプリをまとめて準備しておきたい方は、韓国旅行で入れておきたいアプリのガイドもあわせてご覧ください。

出発前にカードのブランドとアプリの登録を済ませておくと、到着後の動きが軽くなります。
アプリでのチャージや残高確認、到着後の地図・翻訳アプリは通信があってこそ快適です。ttshop(KT Japanが運営)のプリペイドeSIMは、韓国大手キャリアKTの公式回線をそのまま使う商品で、速度制限なしのデータ無制限です。
品質面ではKS-QEI(韓国品質満足度指数)をはじめとする「Triple No.1」の実績があり、到着した日から地図もSNSも快適に使えます。設定で迷ったときは、LINE(@ktjhelp)の日本語サポートが365日対応します。
出典・参考リンク(2件)
- WOWPASS(カード発行機の設置台数・交通カード残高の確認) — WOWPASS公式サイト(2026-09-07確認)
- MobileTmoney(モバイルT-money・Tmoney Co., Ltd) — App Store(日本ストア提供)(2026-09-05確認)








