電車で行く仁川旅行 #7:仁川チャイナタウン徹底ガイド
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電車で行く仁川旅行 #7:仁川チャイナタウン徹底ガイド

著者
ttshop編集部
電車で行く仁川旅行 - この記事は連載の一部です
パート 7: この記事
仁川チャイナタウンの中華門と赤い提灯が並ぶ街並み

仁川チャイナタウンは、韓国・仁川広域市中区にある韓国唯一の公式チャイナタウン。1883年の仁川開港を機に山東省出身の華僑が集まって形成され、2007年には「チャイナタウン地域特化発展特区」に指定されました。チャジャン麺発祥の地として知られ、釜餃子・ゴンガルパン・月餅などの中華スナックも豊富。地下鉄1号線「仁川駅」1番出口を出てすぐの石畳坂を上がる、駅チカ観光エリアです。

仁川チャイナタウンとはどんな場所?
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仁川チャイナタウンは1883年の仁川港開港、翌1884年の清国租界設置をきっかけに形成された街。最初に集まったのは山東省出身の華僑たちで、中華料理店や中国式の商店・建築が密集する「韓国の中の中国」として発展しました。チャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)が誕生したのもこの地で、その後韓国全土に広がる国民食となります。

朝鮮戦争後は外国為替・貿易規制や居住資格審査の強化、仁川港旅客ターミナルの沿岸埠頭への移転などで一度衰退しました。再評価が始まったのは1990年代の韓中国交正常化以降。2001年に観光特区、2007年に「チャイナタウン地域特化発展特区」に指定され、現在は仁川を代表する観光地のひとつとして再生しています。

仁川チャイナタウンを上から見下ろした全景、赤い屋根と石畳の路地

住民は台湾系華僑が中心、韓国語で会話OK
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仁川チャイナタウンに住む住民の多くは、台湾国籍を持つ華僑です。中国本土ではなく台湾とつながりを持つコミュニティのため、看板には繁体字(台湾正体字)が並ぶことが多いのが特徴。観光客が「中国=チャイナタウン」と思い込むと少し戸惑うかもしれません。

住民のほとんどは韓国語に堪能で、街中の注文・会話は基本的に韓国語。中華圏の文化も色濃く残っていますが、街全体は清潔で治安も良く、初めての海外旅行でも歩きやすいエリアです。中国語が話せなくても問題なく、韓国旅行の延長として安心して楽しめます。

チャジャン麺発祥の味は新勝飯店(신승반점)で
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「チャジャン麺の元祖はどこ?」という問いの答えとして地元で挙げられるのが、新勝飯店(シンスンバンジョム / 신승반점)。1934年創業の「元祖・共和春」の系譜を引く店として知られ、元祖共和春の創業者の外孫が運営しています。日帝強占期の外国人財産制限などで一度閉店した元祖共和春に対し、1998年に韓国人が「共和春」商標を取得して別業者として再開した経緯があり、現在中華街にある「共和春」は元祖とは別の店舗。元祖の味を継承しているのが新勝飯店、と覚えておくとわかりやすいです。

新勝飯店のチャジャン麺、テカリのある黒い春醤ソースと細切り豚肉

看板メニューはユニチャジャン麺(유니짜장면)とチャプチャイ・タンスユク。ユニチャジャン麺は春醤(チュンジャン)と細かく刻んだ豚肉を一緒に炒め、水分が少なめでもちもちの食感に仕上げる、スープのない炒め系。香ばしさとさっぱり感が同居する味わいで、一般的なチャジャン麺との違いをわかりやすく体感できます。

新勝飯店(신승반점 / シンスンバンジョム)
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所在地: 仁川広域市中区チャイナタウン路24-1

アクセス: 地下鉄1号線「仁川駅」1番出口から徒歩約3分

看板メニュー: ユニチャジャン麺、チャプチャイ・タンスユク

位置づけ: 1934年創業「元祖・共和春」の味を継承する店

白チャジャンの二大名店 — 萬多福と燕京大飯店
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「黒くないチャジャン麺」として近年注目されているのが、白チャジャン(백짜장)。化学調味料が普及する前、約100年前のチャジャン麺製法を再現した一皿で、春醤の黒い色を抑え、玉ねぎの自然な甘さとコクで仕上げます。仁川チャイナタウンで白チャジャンを語るうえで外せないのが、萬多福と燕京大飯店です。

萬多福(マンダボク)の店構え、華やかな中華風の外観

萬多福(マンダボク / 만다복)は、華やかな外観と豪華な内装で目を引く老舗。看板メニューは「白い百年チャジャン(白チャジャン)」と「百年チャジャン(一般チャジャン)」で、ソースを2〜3杯ほど入れて味を調えたあと、スープを足してカルグクス風にしても美味。ビビン冷麺のスープを思い浮かべるとイメージしやすい味です。昔ながらの白いジャンポンやタンスユクも揃います。

燕京大飯店の白チャジャン、玉ねぎがたっぷり入った薄い色のソース

燕京大飯店(ヨンキョン / 연경)は、人気テレビ番組『新西遊記』の撮影地として一躍有名になった大型店。4階建てで回転が速く、行列ができても比較的待ち時間は短めです。白チャジャンは黒の色味が抜けて玉ねぎの存在感が際立つビジュアル。ソースのテクスチャーが薄いので、店員さんがすすめる通りよく混ぜて食べるのがコツです。甘く香ばしく、刺激の少ない上品な味わいが特徴で、一般的なチャジャン麺好きと白チャジャン好きで好みが分かれるタイプ。

  • 新勝飯店:元祖系の濃厚な黒チャジャン(ユニチャジャン麺)
  • 萬多福:100年前製法の白チャジャン、カルグクス風アレンジも可
  • 燕京大飯店:テレビ撮影地としても有名な大型店の白チャジャン

チャジャン麺博物館で歴史を学ぶ
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食べるだけで物足りない人は、チャジャン麺博物館(자장면박물관)へ。仁川チャイナタウンの中心にあり、開港期の仁川港労働者が生み出したとされるチャジャン麺の誕生から変遷までを展示で紹介しています。建物は旧共和春のレストランを保存・復元したもので、当時の店内とキッチンがそのまま見学できる貴重な空間。国家登録文化財に指定されています。

チャジャン麺博物館の旧共和春レストラン店内を再現した展示

常設展示室は6つ、企画展示室は1つ。チャジャン麺の歴史・文化を時代ごとに追えるほか、毎年複数のテーマで企画展も開催されます。チャジャン麺好きはもちろん、韓国の食文化史に興味がある旅行者にもおすすめです。仁川中華街の老舗「共和春」でチャジャン麺発祥の味を実食も合わせて読むと、博物館展示の理解が一段と深まります。

三国志壁画通り(삼국지벽화거리)
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食事の合間に歩きたいのが、三国志壁画通り。『三国志演義』の名場面と登場人物のストーリーを、計160枚の壁画で表現したフォトジェニックなロード。桃園の誓い、赤壁の戦いなど、よく知られたエピソードが絵と解説文で並んでいて、壁画に沿って歩くだけで一冊の本を読み終えたような感覚になります。四字熟語の解説もあり、韓国語学習者にもおすすめです。

壁画通りの両側はタイル装飾の華やかな通りになっていて、散歩自体が楽しい構造。周辺にはチャイナタウンのスナック名店が集まっており、メンボーシャ・ホンドゥビョン・釜餃子・小籠包・ゴンガルパン・月餅などを食べ歩きながら散策できます。

チャイナタウンで食べたい中華スナック5選
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チャジャン麺だけで満腹になってしまいがちですが、中華街の真骨頂は実は食べ歩きスナック。代表5軒を押さえておくと、半日コースでも欲張って楽しめます。

復来春のゴンガルパン、表面に黒ごまをまぶした大きな焼きパン

復来春(フゥレイチュン / 복래춘)は、ゴンガルパン(공갈빵)の元祖店。「ゴンガル=うそつき」の名前通り、サイズは大きいのに中身は空洞という不思議な焼き菓子で、少しずつ割って食べると内側に甘いシロップが染み込んでいてクセになります。月餅などの中華菓子・雑貨も購入可能です。

中国製果 譚の月餅と凤梨酥、手作り中華菓子の詰め合わせ

中国製果 譚(중국제과 담)は、復来春と並ぶ中華菓子の人気店。手作りの月餅(월병)と凤梨酥(フェンリースー / 펑리수)が看板商品です。月餅はカボチャ・サツマイモ・小豆など具のバリエーションが豊富で、特にカボチャ味が人気。凤梨酥は小麦粉の生地にもちもちのパイナップルジェリーを包んだお菓子で、メロン味やパイナップル味など複数のフレーバーから選べます。

十里香マンドゥの釜餃子、壺型の窯の壁に貼り付けて焼いた肉まん

十里香マンドゥ(십리향만두)は、釜餃子(화덕만두 / 壺餃子)の名店。多数のテレビ番組や映画『新世界』にも登場した実績アリ。具を包んだ生地を壺型の窯の内壁に貼り付け、200度以上の炭火で約7〜8分焼き上げる独特の調理法で、店主が窯を開けて見せてくれる瞬間は撮影タイム。焼きたてが命なので、その場で食べるのが鉄則です。

元宝マンドゥ(원보만두)は、地元住民もリピートする餃子専門店。看板は焼き餃子と小籠包で、焼き餃子はカリッと焼かれた皮に肉汁たっぷりの餡、小籠包はエビ1匹と肉の煮込みが入った一口サイズ。観光地化された店が多い中で、地元の味に近い1軒として通向きの評価を得ています。

チャイナタウンの大判焼き、ホンドゥビョンと呼ばれる中華スイーツの行列店

大判焼き(홍두병 / ホンドゥビョン)は、2014年頃に紹介されてから人気が爆発した比較的新しい屋台スイーツ。元々は餡入りの中国伝統パンですが、現在ではマンゴー・抹茶・クリームチーズなど若い世代向けのフレーバーも豊富。それでも一番売れるのは元祖の餡味です。常に行列ができているので、見つけたら早めに並ぶのが正解。

仁川チャイナタウンへの行き方は?
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仁川チャイナタウンの最寄り駅は地下鉄1号線「仁川駅(인천역)」。1番出口を出て正面の階段坂を上がるとすぐに第一牌楼(中華門)が見えます。ソウル駅からは1号線急行でおよそ1時間、ソウル市庁駅からは1時間弱でアクセス可能。空港鉄道(AREX)の場合は仁川国際空港駅から「黔岩(コムアム)駅」で1号線に乗り換え、所要約50分前後です。

本シリーズ「電車で行く仁川旅行」の他エリア記事と合わせて、仁川駅エリア半日コース+富平・チャチャ洞・松島など別エリアで1日完結プランが組めます。ローカル鉄道で巡る仁川は、ソウルからの日帰り旅にちょうどよい距離感です。

仁川チャイナタウン
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所在地: 仁川広域市中区チャイナタウン路一帯

アクセス: 地下鉄1号線「仁川駅」1番出口から徒歩約1分

所要時間目安: グルメ+三国志壁画通り+博物館で半日(4〜5時間)

ベストシーズン: 春・秋(食べ歩きしやすい気温)

仁川チャイナタウンを満喫するコツは?
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仁川チャイナタウンを効率よく回るには、ランチタイムのピーク(12:30前後)を避けて11:30頃にチャジャン麺の名店へ入るのが鉄則。食後はチャジャン麺博物館で歴史を学び、午後に三国志壁画通り&中華スナック食べ歩き、というルートが定番です。仁川駅徒歩圏内に観光資源が集約しているので、ベビーカーや年配の家族連れでも歩きやすいエリア。雨の日は屋内施設(博物館+大型店)中心、晴れの日は壁画通り+食べ歩き中心と、天候で柔軟に組み替えられます。

本シリーズの他記事(#1 チャチャ洞コーヒー / #3 富平文化通り など)と組み合わせると、地下鉄1号線一本で仁川を縦断する欲張りコースが完成します。

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写真提供:仁川観光公社、新勝飯店・萬多福・燕京大飯店・復来春・中国製果 譚・十里香マンドゥ・元宝マンドゥ各店、中央日報、incheonilbo、YouTube「푸디랜드 FoodieLand」、ブログ各位(naver.com/yeslord84、naver.com/ahdgkswkd、naver.com/croxriver、naver.com/h950803、naver.com/rlqns1166、naver.com/only_zzo)

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