仁川アートプラットフォームは、ドラマ「トッケビ」(tvN、コン・ユ主演)と「ビューティーインサイド」(JTBC)のロケ地として知られる仁川中区の複合文化芸術空間です。1883年の済物浦条約締結後に朝鮮初の近代式港都市となった旧日本曹渓地に、1930〜40年代に建てられた日本郵船株式会社(登録文化財第248号)など6棟の近代建築をリモデリング。計8棟・13人の入居作家が活動するビンテージな街並みは、当時の日本銀行通りの姿がそのまま残り、まるで過去に戻ったような撮影スポットです。
仁川アートプラットフォームはどんな場所?#
仁川アートプラットフォームは、仁川中区の開港期に形成された旧日本曹渓地に位置する複合文化芸術空間です。1883年の済物浦条約締結後、仁川港は朝鮮初の近代式港都市に浮上し、その近くに領事館・銀行・郵船会社などが集まる「日本銀行通り」が形成されました。1930〜40年代に建てられたその時代の近代建築6棟をリモデリングして再生したのが、現在のアートプラットフォームです。
中核施設である日本郵船株式会社の建物は、登録文化財第248号に指定されている貴重な近代産業遺産。煉瓦造りの外壁、アーチ型の窓、古い金属看板の名残など、当時の意匠が随所に保存されており、ドラマ制作陣がレトロ・ノスタルジックなシーンを必要とするときに繰り返し選ぶロケ地となっています。施設全体は計8棟で構成され、視覚芸術分野7人、公演芸術分野4人、文学分野2人の計13人の作家が常駐するレジデンス機能も担っています。

「トッケビ」「ビューティーインサイド」のどこで撮影された?#
ビンテージな煉瓦倉庫が並ぶ中庭、石畳の路地、開港期の街並みを残す外観。アートプラットフォームの建築群は、tvNのファンタジー時代劇「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」(2016-2017、コン・ユ/キム・ゴウン主演)の劇中、トッケビが過去を回想するシーンや、ウンタクとの邂逅シーンの背景として使用されました。
JTBCの恋愛ドラマ「ビューティーインサイド」(2018、ソ・ヒョンジン/イ・ミンギ主演)でも、施設の中庭や建物外観が複数のシーンに登場します。仁川アートプラットフォームの近代建築および当時の日本銀行通りの姿がそのまま残っており、まるで過去に戻ったような景観が、両ドラマの世界観に欠かせない撮影地として選ばれた理由です。
映像作品のロケ地としてだけでなく、ウェディング撮影スポットとしても人気が高く、毎年定期的に「オープンスタジオフェスティバル」が開催され、入居作家のアトリエを一般公開するイベントも実施されています。
施設構成(A〜H棟)#
仁川アートプラットフォームは8棟構成。各棟に明確な役割が振り分けられており、見学順路を組みやすいのが特徴です。
各棟の役割#
- A棟:ギャラリー(1階・無料)、常設展示室(2階)
- B棟:オープンスタジオ(3階)、共同作業室(4階)
- C棟:多目的ホール(地下1階)、カフェテリア(1階)
- D棟:メディアルーム(無料)、映像編集室
- E棟:ゲストハウス
- F棟:コミュニティラウンジ
- G棟:オフィス・工房
- H棟:コミュニティ館・仁川生活文化センター
A棟のギャラリーとD棟のメディアルームは無料で入場可能。毎週土曜日午後3時にはC棟の多目的ホールで常設公演が開催され、入居作家による現代美術・公演芸術の最新作に触れられます。

利用情報とアクセスは?#
仁川アートプラットフォーム#
所在地: 仁川広域市中区(旧日本曹渓地、開港場エリア)
入場料: 無料
休館日: 毎週月曜日
常設公演: 毎週土曜日午後3時(C棟・多目的ホール)
年中行事: オープンスタジオフェスティバル(毎年定期開催)
アクセスは複数ルートが整備されています。仁川国際空港から直行する場合は空港バス、ソウル方面から公共交通で向かう場合は地下鉄1号線が便利です。
アクセス方法#
空港バス: 仁川国際空港1階2A・9A乗り場で306番(東仁川方向)に乗車→東仁川・新浦市場経由→「中区役所」下車
市外バス: 仁川ターミナル下車後、月尾島および新浦洞方向の市内バスに乗り換え
市内バス(仁川中区庁): 15番、28番、307番
市内バス(仁川駅): 2番、10番、15番、23番、28番、45番、307番
市内バス(新浦市場): 4番、7番、9番、12番、15番、16番、23番、24番、45番、72番、112番、307番、517番、519番、521番
電車: 地下鉄1号線「仁川駅」下車後、中部警察署方面へ徒歩約5分
周辺のKドラマロケ地と合わせて巡るには?#
仁川アートプラットフォームは、仁川中区の開港場エリアの中心に位置し、徒歩圏内に仁川駅・チャイナタウン・自由公園・童話村(ソンウォル洞)などの観光名所が密集しています。ドラマファンであれば、近隣の仁川東区にも「トッケビ」「私のおじさん」「応答せよ1988」など同時代の名作ロケ地が集中しているため、1〜2日かけて聖地巡礼コースを組むのが効率的です。
東区側の松現洞の坂道・ペダリ古本屋街と組み合わせれば、開港期の近代建築(中区)→1960〜80年代のレトロ住宅街(東区)と、韓国近現代史を映像作品の背景越しに辿れる動線になります。詳しい巡り方は仁川東区Kドラマ聖地巡礼ガイドと仁川中区 開港場文化遺産夜行で個別に解説しています。
仁川駅から徒歩約5分という立地、入場無料、月曜以外は年中開放という利用条件は、ソウルから日帰りで訪れる場合にも組み込みやすい条件です。土曜日に訪問するなら午後3時の常設公演に合わせて行程を組むと、撮影地巡りと現代美術鑑賞を1日で両立できます。









