釜山に滞在しているなら、KTX-イウムで約2時間の安東(アンドン)まで足をのばしてみませんか。洛東江(ナクトンガン)が大きく蛇行する場所にある、世界遺産の河回村(ハフェマウル)を歩き、夕方は月映橋(ウォリョンギョ)へ。食事には本場の安東チムタク(안동찜닭)を味わえます。日帰りでも1泊でも楽しめる町です。乗り換え検索や地図アプリを何度も使う旅なので、データ無制限の韓国KT回線eSIMがあると安心です。

イメージ画像(AI生成)。実際の河回村の風景とは異なります。
安東・河回村はどんなところ?#
河回村は、ナクトンガンが村をぐるりと囲むように流れる場所にあり、「河回」という名前もこの川の流れから来ています。わらぶき屋根の民家と、瓦屋根の伝統家屋が並び、今も人々が暮らす伝統的な村です。
2010年には、慶州のヤンドン(양동)村とともに「韓国の歴史村:河回とヤンドン」として世界遺産に登録されました。慶州の歴史散策は、シリーズ1回目の釜山から日帰り観光できる世界遺産!古都市「慶州」で紹介しています。
安東には、河回村のほかにも世界遺産が集まっています。2018年に登録された山寺のポンジョンサ(봉정사)、2019年に登録された書院のトサンソウォン(도산서원)とピョンサンソウォン(병산서원)を合わせると、市内の世界遺産は4か所。1日では回りきれないほど見どころの多い町です。
釜山から安東・河回村への行き方#
釜山から安東へは、KTX-イウム(KTX-이음)という高速列車で向かうのが早くて便利です。安東駅に着いたら、市内バスに乗り換えて河回村へ向かいます。
KTX-イウムで安東駅へ(約2時間)#
釜山では、プジョン(부전)駅から乗車します。2025年12月30日のダイヤ改正からは、一部の便がシネウデ(신해운대)駅やセンタム(센텀)駅にも停車するようになりました。基本はプジョン駅からの乗車ですが、予約の際は乗車駅を必ず確認しましょう。
- 乗車駅: プジョン駅(一部の便はシネウデ駅・センタム駅にも停車)
- 所要時間: 約2時間
- 運賃: 27,700ウォン(2026年10月時点・一般室・大人)
- 本数: 1日数本
- 安く行くなら: 在来線のITX-マウム(ITX-마음)は20,500ウォン・約3時間8分
運行本数が少ないため、出発前にコレイル(韓国鉄道公社)の公式アプリで、往復の列車の時刻と空席を確認しておくと安心です。
高速バスで安東ターミナルへ#
バスで向かう場合は、ノポ(노포)にある釜山総合バスターミナルから安東ターミナルまで約2時間です。こちらも1日数本なので、ターミナルの公式案内で時刻を確認しておきましょう。
安東駅・安東ターミナルから河回村へ#
安東駅と安東ターミナルからは、市内バスの210番または急行2番で河回村へ向かいます。
- 路線: 210番・急行2番
- 運賃: 現金1,500ウォン(一般の市内バス)
- 所要時間: 210番で約50分
- 本数: 210番は1時間に1本程度
交通カードを使い、降車時にタッチすれば、そこから1時間以内は無料で乗り換えられます。河回村に着いたらチケット売り場で入場券を買い、村の入口までは無料のシャトルバスで移動します。
河回村の歩き方|入場締切と仮面劇#

イメージ画像(AI生成)。実際の河回村の路地とは異なります。
河回村の見学時間は季節によって変わり、10月から3月は16:30が入場締切です。見学には1時間〜1時間30分ほどかかるため、10月に訪れる場合は、必ず午後の早い時間までに着くように予定を組みましょう。
- 入場料: 大人5,000ウォン/青少年2,500ウォン/子ども1,500ウォン(6歳以下は保護者同伴で無料)
- 見学時間: 4〜9月 9:00〜17:30/10〜3月 9:00〜16:30(いずれも入場締切)、年中無休
- シャトルバス・駐車場: 無料
午後2時からの仮面劇「ピョルシングッタルノリ」#
河回村で見ておきたいのが、伝統の仮面劇「ピョルシングッタルノリ(별신굿탈놀이)」の常設公演です。2026年は3月から12月の火曜日〜日曜日、14:00から約1時間、無料で上演されています。
月曜日はお休みなので、仮面劇を見たい方は火曜日以降に訪れる予定を立てましょう。公演に合わせて午前中に村へ入れば、散策と仮面劇の両方を無理なく楽しめます。仮面にまつわる展示を見るなら、「河回世界仮面博物館(하회세계탈박물관)」も合わせて訪れてみてください。河回村の案内では観覧料は無料とされていますが、最新の情報は公式サイトでご確認ください。
川沿いの松林と対岸の断崖#
村の北西側の川沿いには、「マンソンジョン(만송정)」と呼ばれる松林が広がっています。1万本の松を植えたという言い伝えが名前の由来です。現在の松林は1906年に植え直されたものです。韓国の天然記念物にも指定されています。
マンソンジョンの対岸には、プヨンデ(부용대)と呼ばれる岩の断崖がそびえています。川と松林、断崖が織りなす、河回村らしい眺めです。
10月の土曜日は夜の「ソニュジュルプルノリ」も#
河回村の行事カレンダーには、10月の土曜日に行われる夜の伝統行事「船遊縄火遊び(ソニュジュルプルノリ / 선유줄불놀이)」が掲載されています。2026年は完全事前予約制で、料金は1人1万ウォン。地域の観光予約サイト「慶北パヤジ(경북봐야지)」で予約を受け付けており、売り切れることも多いため、見たい方は必ず事前に予約しましょう。
また、2026年10月9日〜25日の期間は、秋のスペシャルイベント『世界遺産祝典 安東』が開催されています。プログラムの詳細は公式サイトでご確認ください。なお、仮面劇の祭典「安東国際仮面劇フェスティバル(タルチュムフェスティバル)」の方は、一足早い9月24日〜10月4日に開催・終了しています。
安東市内の見どころ|月映橋と書院めぐり#
河回村を見学したあとは、安東市内に戻って夜の散歩や書院めぐりを楽しめます。
夕暮れから灯りがともる月映橋#
月映橋は、長さ387mの木造の橋です。韓国で最も長い木の橋とされ、渡るのは無料。日が沈むと自動で照明が点灯し、水面に映る灯りがとってもロマンチックな雰囲気を醸し出します。河回村から市内へ戻ったら、夕暮れの時間に合わせて訪れるのがおすすめです!

イメージ画像(AI生成)。実際の月映橋とは異なります。
- 住所: 안동시 석주로 202
- 料金: 無料
- 照明: 日没とともに自動点灯
トサンソウォンと、時間があれば訪れたい世界遺産#
トサンソウォンは、2019年に「韓国の書院」として世界遺産に登録された書院です。安東駅・安東ターミナルからは急行3番のバスで向かえます。見学の目安は30分ほどです。
- 入場料: 大人2,000ウォン
- 見学時間: 2〜10月 9:00〜18:00/11〜1月 9:00〜17:00、年中無休
- バス: 安東駅・安東ターミナルから急行3番
河回村からトサンソウォンへの直通バスはありません。210番で市内へ戻り、512番に乗り換える必要があるため、同じ日に両方を回るなら、時間に余裕を持たせましょう。
1泊するなら、ほかの世界遺産にも足をのばせます。ピョンサンソウォンは河回村と同じ210番の路線上にあり、ポンジョンサへは急行2番または310番のバスで向かえます。ポンジョンサの拝観は無料です。
安東で食べたい名物グルメ#

イメージ画像(AI生成)。実際の店舗の料理とは異なります。
旧市場のチムタク通りで本場の安東チムタク#
安東を訪れたら絶対に外せないのが、名物の「安東チムタク(안동찜닭)」です!
鶏肉を野菜や春雨と一緒に醤油ベースのタレでじっくり煮込んだ料理で、タレがしみ込んだ春雨がとてもおいしいです。
本場の味を楽しむなら、「クシジャン(구시장)」と呼ばれる旧市場の中にあるチムタク通りへ。数十軒のチムタク店が軒を連ね、お店選びから楽しめます。価格の目安は3万ウォン台。大皿で出てくるので、友だちとシェアするのがおすすめです。
- 場所: 安東の旧市場内(안동시 번영1길)
- 営業時間: 8:30〜22:00(店舗によって異なります)
- 価格の目安: 3万ウォン台
塩サバ定食と、ホッチェサッパプ#
チムタクと並ぶ安東の名物が、塩で味つけしたサバを焼いた「アンドンカンコドゥンオ(안동간고등어)」。ご飯がどんどん進む、ほっとする味わいの定食です。
「ホッチェサッパプ(헛제삿밥)」は、法事(チェサ)のお供え料理と同じ材料で作るビビンバ。素朴でやさしい味わいで、安東ならではの郷土料理として楽しめます。月映橋の近くには、ホッチェサッパプの専門店「カチクモンチプ(까치구멍집)」もあるので、夜の散歩の際に立ち寄ってみてください。
おみやげには安東焼酎#
お酒好きの方は、伝統の蒸留酒「安東焼酎(アンドンソジュ)」もチェックしてみてください。アルコール度数が高く、45度の銘柄もあります。旅の思い出に持ち帰るおみやげにもおすすめです。
まとめ|釜山から日帰り・1泊で安東へ#
最後に、安東の旅のポイントを4つにまとめます。
- 行き方: プジョン駅(一部はシネウデ駅・センタム駅)からKTX-イウムで約2時間、安東駅から210番・急行2番で河回村へ
- 入場締切: 10〜3月の河回村は16:30まで
- 仮面劇: 火〜日曜日の14:00から無料公演(月曜休演)
- 夕方〜夜: 月映橋の夜景と、旧市場の安東チムタク
日帰りなら「午前に河回村 → 午後の仮面劇 → 夕方の月映橋とチムタク」、1泊ならトサンソウォンやピョンサンソウォンまで足をのばすのがおすすめです。釜山観光も1日楽しむなら、甘川文化村とチャガルチ市場の釜山半日コースもあわせてご覧ください。次回は、安東からさらに先の町を紹介する予定です。
よくある質問#
Q. 釜山から安東へはどう行けばいいですか?
プジョン駅からKTX-イウムで約2時間です(運賃27,700ウォン、2026年10月時点・一般室・大人)。安東駅に着いたら、市内バスの210番か急行2番で河回村へ向かいます。
Q. 河回村は何時まで入場できますか?
10月〜3月は16:30、4月〜9月は17:30が入場締切です。見学には1時間〜1時間30分ほどかかるので、午後の早い時間までに着くように予定を組みましょう。
Q. 仮面劇はいつ見られますか?
2026年は3月から12月の火曜日〜日曜日、14:00から約1時間、無料で上演されています。月曜日はお休みです。
Q. 河回村とトサンソウォンを1日で回れますか?
直通バスはないため、210番で市内へ戻り、512番に乗り換える必要があります。同じ日に両方を回るなら時間に余裕を持たせ、ゆっくり見たい方は1泊がおすすめです。
列車やバスの時刻を調べたり、地図アプリで乗り場を探したりと、釜山から安東への旅ではスマートフォンがたびたび役立ちます。
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出典・参考リンク(13件)
- 安東河回村保存会(入場料・見学時間・バス・シャトル) — hahoe.or.kr(観覧案内)(2026-10-09確認)
- 安東河回村保存会(世界遺産登録) — hahoe.or.kr(村の紹介)(2026-10-09確認)
- 安東河回村保存会(ピョルシングッタルノリ公演日程) — hahoe.or.kr(公演案内)(2026-10-09確認)
- 安東河回村保存会(マンソンジョン・プヨンデ) — hahoe.or.kr(名所)(2026-10-09確認)
- 安東河回村保存会(行事カレンダー) — hahoe.or.kr(行事カレンダー)(2026-10-09確認)
- 安東市観光(観光地への行き方) — tourandong.com(交通案内)(2026-10-09確認)
- 安東市観光(観覧料) — tourandong.com(観覧料)(2026-10-09確認)
- 安東市観光(観覧時間) — tourandong.com(観覧時間)(2026-10-09確認)
- 安東市観光(月映橋・チムタク通り) — tourandong.com(観光地)(2026-10-09確認)
- 安東市観光(郷土料理・チムタク通り) — tourandong.com(グルメ)(2026-10-09確認)
- KTX-イウムのプジョン〜清凉里運行・新規停車駅(コレイル発表の報道) — sateconomy.co.kr(2026-10-09確認)
- プジョン駅〜安東駅の時刻・運賃(国土交通部公共データ) — train.asamaru.net(2026-10-09確認)
- ソニュジュルプルノリ 2026年の事前予約制(報道) — heraldk.com(2026-10-09確認)








